この記事は、子供服型紙の販売|ちゃきちゃきステッチで販売している「らくぬいパンツ140サイズ・150サイズ」について、型紙モニターさんの発表と、型紙へのこだわりを書いている記事です。
140・150サイズの詳細をご紹介するのが遅くなってすみません!
らくぬいパンツ140・150サイズへのご要望が増えたので、販売を決めました。
らくぬいパンツ型紙は、子供服型紙の販売|ちゃきちゃきステッチで90~130サイズまで販売していたズボン型紙です。
外出パンツはステッチが面倒だったり、縫い代の重なりが多かったりするので、そういった部分を変更して、パッと見ると本格的に見えるパンツを、いかに簡単につくるかを考えたパンツ型紙です。
外出パンツなので、スマートなかっこよさにも配慮していますが、動きやすさも考えて作った型紙です。
よくあるかっこいいパンツは、細身のものが多いと思いますが、子供的には動きにくいことが多いです。(生地の伸びでカバーしているから大丈夫なズボンも多いですよね。)
ありがたいことに、熱烈なファンの方もいらっしゃるのですが、ファンになる理由は、簡単さよりも、シルエットのキレイさにあるようです。
そりゃあ、そうですよね?簡単なパンツは、山ほどあるので、別に「らくぬいパンツ」を選ぶ必要がないですもんね。
ちゃきステ的には、サイズUPで型紙を作ることは、実はあんまりしたくないと思っています。(すみません。)
乗り気でなくても、熱烈なファンの方に「これ以上のパンツに出会えない。」とか言われると、もうね、作るしか無いんですよ。型紙屋としては。型紙屋冥利に尽きるってもんです。(笑)
作りたくない理由と、なのになぜ発売することにしたのかは、下のブログに詳しくUPしています。(ご興味のある方はぜひ。)
っというわけで、発売することにした「らくぬいパンツ140・150サイズ」ですが、型紙を完成させるまでかなり悩みました。
まずは、大変な作業にお付き合いして頂いた、やさしいモニターさん達のご紹介です。(ご紹介が大変遅くなりすみません!)
らくぬいパンツ型紙モニターさん発表
140サイズ⇒kiiiiisさん
150サイズ⇒Re-kawanさん
お二人とも、すでにらくぬいパンツを作った経験をお持ちの方です。
なので、今回は、以前のサイズ感と比べてどうなのかというご意見も頂けて、再サンプルUPまでしてお付き合いして頂けました。
Re-kawanさんにいたっては、短期間に7本も作って頂き、恐縮してしまいました。
モニターさんの力あってのちゃきステ型紙だと、いつも以上に身が引き締まりましたっ!
型紙モニター作品(修正前)
まずは130サイズから140・150サイズをグレーディング(サイズ展開)した型紙で作って頂きましたので、写真をご覧ください。
写真で分かる通り、いろんな所にシワがは入ってます。(汗)
まずは、おしりのシワです。これはおしりのくり(股上)の長さが足りないんだろうと思います。逆に前は型紙の長さが余っている感じがします。
分かりやすい写真でくらべて見ましょう。
着用のしかた(腰履きかどうか等)やポーズによって、前股上のタブり具合が良く分かります。
写真の左は、前側の写真ですが、まるで後姿のように、真ん中がふっくらしてますよね?
反対におしり側は横にシワが入り、ちょっとキツイ?ような感じがします。(汗)
ストレッチ入りの生地や、ニットで細身のパンツを作るなら、この後パンツ型紙でも良いかも知れませんが、らくぬいパンツ型紙は、布帛で作るパンツなので、股上の角度や長さ、カーブの修正はもちろん、わたりも前後差の調整することにしました。
実はこれって、かなり大がかりな修正です。(最初から引き直すか迷うレベルかも…。)
小さなサイズからのグレーディングではうまくいかなかったので、全く最初から別のパンツとして製図しようかとも思いましたが、今回はレディース7号サイズ等のサイズ感を参考に、大幅に修正してグレーディングをしてみました。
らくぬいパンツ型紙ってどんなパンツが作れるの?
らくぬいパンツは、「本格的に見えるパンツを、いかに簡単につくるかを考えたパンツ型紙。」ですが、シルエット的には、細身のパンツではありません。(もちろんスキニ―でもないですよ~。勘違いされている方も多いです。)
ストレッチ無しの布帛生地で作れるようになっている型紙なんです。
布帛生地のパンツに動きを制約しないゆとりが入っていますので、出来上がった時は、「大きめ?」「太め?」と思う方も多いのではないかと。(笑)
履いた時にラクが絶対条件なのですが、ダボッとするとかっこ悪いので、体をやさしく包むのに、スッキリキレイに見えるシルエットになるように型紙で調整しているので、細くみえるのに実際は大きく感じるのかな?
着やせするパンツって感じでしょうかね?
らくぬいパンツ140・150サイズ「その他の修正点」
上の写真を見て下さい。
何か違和感がありませんか?
裾巾が細いと感じた方は、らくぬいパンツ通です。(笑)
このモデルさんはかなり細身ですが、それでも裾巾にあまりゆとりが無く、裾巾が細く見えますね。
小さなサイズではいい感じでも、同じバランスでグレーディングすると、このくらい差が出るんですね。
寸法的には、130サイズと同じバランスになるようになっていますが、体型(サイズ)による違いに驚きです。
数値だけで型紙を作る怖さを痛感しました。やはりできるだけ各サイズのモニターさんに、実際に作ってもらって履いてもらうのが一番よく分かりますね。
今回は大幅な修正だったので、修正後の型紙をチェックした際に「股ぐりあたりのゆとり量が適正がどうか」に不安が残ったのと、パンツの股下ラインや脇のライン、裾巾も気になったので、自然にカーブするように、裾巾を含めて少し広めに修正しました。
作りやすさを考えた修正点もあります。
らくぬいパンツは、後パンツの股下部分を少し伸ばして縫い付けることで、おしりの丸みを出しています。
グレ―ディングした際に、その伸ばし付けも縫いやすくなるように、またおしりの丸みも出るように、長さ修正をしました。
型紙モニター作品(修正後)
それでは、修正後の写真です。
色々と修正したので、履き心地がよくて動きやすいパンツになるだろうと思っていましたが、パンツ自体が若干大きくなるので、キレイなシルエットになるのか心配してました。
ジュニアサイズの体型について
140サイズ以上のお子さんは、男女差や、細身の子と肉付きの良い子で、かなり体格差が出てきます。
細身のパンツを作るとかっこよく見えますが、動きにくかったり、履きにくいから子供がヘビロテしてくれなかったり…。(最悪の場合、キツくて履けないなんてことにもなりますしね…。)
ゆとりがありすぎると、ラクだけどだらしなく見えたり、外出パンツとしてNGだったりして…。
どのくらいのサイズ感を基準にするのか、とってもとっても迷いました。
まずは、上の150サイズのモデルさんの写真を見て下さい。
体を無理なく包んで、すっきりしたシルエットになってます。モデルさんいわく「履き心地もよく、動きやすい。」とのことです。
では、140サイズのモデルさんの写真を見て下さい。
細身なので、履いた感じは若干太い感じがします。が、太すぎてかっこ悪い感じまでではないかな?という結論にいたり、これで完成とさせて頂きいました。
うれしすぎる!
120サイズと150サイズのシルエットの違い
なんと120サイズも作って頂き、150サイズのモデルさんと一緒の写真も頂きました。
履いてみると、あまり違いが分からないかな?と思います。
パターンの形は少し違ってますので、体型によっては、シルエットに差を感じるかも知れませんので、ご了承ください。
らくぬいパンツ型紙がリニューアルしました。
140・150サイズの発売に合わせて、リニューアルしました。
ベルト続きしか作れないパンツでしたが、ベルト切り替えのデザインアレンジが可能になりました。
旧型紙をお持ちの方は、ベルトパーツと型紙にベルト切り替え線を追記する方法をダウンロードして頂けます。
レシピ表紙に記載しているURLからダウンロードしてください。
+sewにてお買い上げ頂いたお客様は、140・150サイズ発売と同時に、ダウンロードできるようにする予定です。お待たせしてすみません!
140・150サイズの型紙を+sewにて発売予定です。
現在、A4用紙サイズに分割作業中です。
早ければ来週中、遅くとも2019年6月中には、発売できると思いますので、どうぞよろしくお願いします。