【新作型紙】ゆるテーパードズボンの型紙モニターさん作品
今日は型紙モニターで120サイズを担当asumiさんの作品をご紹介します。
モデルは116cm・21.1kgの女の子です。
写真にも記載していますが、この売るテーパードパンツは布帛用の型紙なのですが、モニターさんから「ニットでも作っても良いか?」とお問合せ頂きましたので、シルエット的にも、型紙のライン的にも問題なさそうなのでOKにしてみました。
チュールアレンジ
2段フリルの型紙ですが、上フリルの巾を2cm短くしたチュールを重ねて、3段にアレンジして下さいました。(横の長さは上フリルと同じです。)
3段アレンジでのチュールアレンジだけでなく、上下のフリルをチュールにしたり、下だけチュールにするなど、いろいろとアレンジが効きます。チュールは端始末も不要で、華やかになるので、おすすめの素材ですよ~。
ギャザースカートも作れそうなやわらかいチュール
パニエにも使えそうなハリのあるソフトチュール
ニットで作る意味
ニット生地で作ると、かなり運動量が増えて、履き心地がとってもラクです。
モデルさんは、ダンスをやってらっしゃるのですが、激しい動きでも快適に動けたそうです。
ニットで作る注意点
1生地が伸びてしまう
ニットで作る場合、裏毛などしっかりした厚めの生地で作ると思いますが、どうしてもカーブラインの部分が伸びてしまいます。
部屋着やパジャマであれば、伸びてダラダラでも気にならないかも知れませんが、人前に出るパンツとして作る場合は、股上や股下には、ニット用の伸び止めテープを貼って、伸びを最小限にして頂くと良いと思います。
2シルエットが違ってきます
腰回りが少し丸く、裾に向かって細くなるテーパード特融のシルエットが出にくくなります。(使用生地によっても違いはありますが…。)
一般的に布帛生地は、ニット生地よりハリがあり、薄手で軽いのでキレイにシルエットが出ますが、ニット生地はやわらかく落ち感のあるものが多いので、普通のジャージ的なイメージになります。(幼稚園や小学校のジャージの履き心地を求めてますので、当たり前ですが…。)
結果的に…。
この型紙は、布帛専用の型紙として販売することにしました。当初イメージしていたズボンのシルエットが、ニットでは出にくいことが明確に分かったので。
ただし、上記の注意点を分かってくださる方は、ニット生地で作って、らくちんパンツとして履いていただければと思います。
それにしても、使用生地でこんなにイメージが変わるなんて、ソーイングは奥深いです。