「まつり縫いとは?」「まつり縫いってどんな縫い方?」「まつり縫いにはどんな種類があるのかを知りたい。」 そんな疑問を持っている方へ向けて、型紙屋が洋裁用語集の「まつり縫い」について、詳しく解説しているページです。

 

まつり縫いとは

表から縫い目が目立たないように縫う手法のこと。(一般的には手縫い)

表に針目が出ないよう織り糸をほんの少しだけ(織り糸1~2本)すくって縫っていきます。スカートやズボンの裾上げや、裏地のあるコートやジャケットの袖口や裾の始末などに用いられます。

同じ縫い方ができる「まつり縫いミシン」もあります。(工業用特殊ミシンの1つ。)

手縫いなら、既製服のほつれもこの手法でお直しすることができ、普段の生活で活躍してくれる手法の1つです。

既製服のほつれの場合、ほつれた糸を引っ張ったり、そのままにしておくと、さらにほつれが広がってしまったり、生地を傷つけてしまうので、気がついたら早急にお直しをするようにしましょう。

 

普通まつり以外の応用まつり縫い

4つの代表的なまつり縫いをご紹介

流しまつり

 普通まつりと同じ縫い方だが、縫い目を斜めにかがり、大きめに縫うことで糸に適度なゆるみが生まれ、ソフトに仕上がる。ひきつれて切れたりすることが少なく、柔らかい布地や裾などをまつるのに適している。(裾上げによく使われる。)

縦まつり(普通まつり)

 縫い目が布端に対して直角になるように縫い付けていく縫い方。布の端をベースの生地にぴったりと落ち着かせることが出来るので、アップリケやワッペンを付けたりするのに適している。ゼッケンなどを縫い付ける時にも便利。

奥まつり

 布端を直接まつらず、折り山の数ミリ奥をまつっていく方法。縫い目が見えない仕上がりなので、ジャケットやコートなどの裏地の裾など、高級服等で使われている。

渡しまつり

 別名「コの字とじ」「はしごかがり」
折り山と折り山とを突き合わせて、「コ」の字をかいていく、縫い目を見せず縫う方法。 合わせた布地がずれないので、縫い目のほつれを閉じるときや、開き口を閉じる際(ぬいぐるみの綿が出てきた時の修復など)に便利な縫い方。

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