「裁縫針とは?」「裁縫針にはどんな種類がある?」 「裁縫針の種類別の使い方が知りたい」「裁縫針の形の違いって?」そんな疑問を持っている方へ向けて、型紙屋が洋裁用語集の「裁縫針」について、詳しく解説しているページです。
裁縫針(さいほうばり)とは?
手縫い用の針のこと。
大きく分けて「メリケン針」と「和針」の2種類があります。
「メリケン針」と「和針」は用途が違うだけでなく、針先や針穴の形状、規格も異なります。
「メリケン針」と「和針」の違いとは?
『メリケン針』
- 別名「洋針」
- 洋裁をするときに使いやすく作られた縫い針。
- 一般的によく使われているスタンダードな縫い針。
- 針の尖った部分が少し短い。
- 比較的厚地な洋服生地でもしっかり縫える。
- 針が折れるのを防ぐため、軟らかく曲がりやすい。
- 「長針」と「短針」の2種類があり、長さも太さによって号数が付けられている。
- 1号~12号までの種類があり、数字が小さくなるにつれ長く太い針を示す。
『和針』
- 和裁に適した針。
- 着物などを仕立てる際に使われる。
- 高密度の絹などが縫いやすい。
- 運針がしやすいように硬く曲がりずらい。
- 針の尖った部分が少し長い。
- 「四ノ二」や「四ノ五」という表記で針の長さと太さを表す。前の数字が針の太さ、後ろの数字が針の長さを指している。
普通地用和針 10本入
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裁縫針の選び方
生地に合わせ、厚い生地には太い針、薄い生地には細い針を選ぶのが基本。
粗く大きめに縫うときには長針、細かく縫うときには短針が適しています。
針選びは、人それぞれの手の大きさや指の長さに合わせ、数字にこだわらず、自分の手にしっくりくる縫いやすい針を選ぶことが大切なポイントです。
実際にどの針が必要なのか?
基本の長く太い針と短く細い針の2種類があると便利。
長く太い針の特長と針の号数
- 少し厚めの生地でもスムーズに縫いやすい。
- メリケン針なら6~7号長針
- 和針なら「三ノ四」や「三ノ五」がオススメ
- 糸を通す穴も大きいので、糸通しがしやすい。
- ボタン付けや穴の補修などに適している。
- 簡単なお裁縫ならこの針1本で対応できる。
短く細い針の特長と針の号数
- 薄地の生地を縫う際は、太い針だと針穴が目立つので、短く細い針がオススメ。
- メリケン針なら9号短針。
- 和針なら「四ノ一」や「四ノ二」がおすすめ。
- ワッペンの縫い付けやバイアステープの始末にも向いている。
- 細かいカーブなども縫いやすいので、1本あると便利。
- 指と針との間隔が近いので手に馴染む。
- 玉留めで残りの糸が短くなった時に、短い針の方が巻きつけやすい。