この記事では、新作型紙プレーリーワンピースの4回目の修正サンプルをおひろめしています。
今回は袖や身頃などのベース部分の詳細を公開しています。
【身頃】近所の生地屋さんで300円くらいの綿100%の生地を使用。
全体的なシルエットは?
ファーストサンプルからグレーディング的に大幅に修正したためか、前回のサンプルでは切り替え位置や着丈などサイズ感がいまいちだったので、そのあたりを修正しました。
で、こんな感じのバランスになりましたー。
実は衿ぐりも修正しています。
女の子が1枚で着るにはちょっとだけ不安な気がしたので、CF(前中心)を少し上に上げましたよ~。
袖山のギャザーはこんな感じです。
少しギャザー分量を少なくしたので、ギャザーは感じつつもすっきりとしたぽわん袖になりました。
やっぱり前回までのサンプルが、かなりおしい仕上がりだったのは、ギャザー分量が多すぎて野暮ったくなってたんですね~。(そうだ。そうだ。)
どうでも良い話ですが…
今回、近所の手芸屋さんで300円くらいの激安生地を使用しましたが、これが問題アリありで大変でしたっ!
するどい方や、アパレル経験者の方は気づいていると思いますが…。
衿ぐりが汚いという…。残念なことになっておりまして…。
結構ハリがある綿の生地だったんですが、衿ぐりを縫っていてびっくりですよ!まさかここまでとはっ!
そう。それは何かというと…、
「生地が全く伸びない…!?」
はい。これ、本当にヤバいことなんです!
「布帛は伸びないだろ!!」
っとお思いのあなた!布帛も伸びます。っというか正確には変形します。
糸は伸びませんが、経糸(たていと)と横糸の織り部分に空間があるので、斜めに引っ張れば斜めに伸びた感じに見えますし、横に引っ張れば、横に多少伸びた感じになります。
では、伸びない生地とはどういう生地なのか?
それは経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の本数が多い生地ということです。生地屋界隈では「打ち込みが多い生地」と言います。(多少の地域差があるかもです。)
「打ち込みが多い生地」=糸密度の高い生地ということで、丈夫でしっかりしており値段が高いことが多いのですが、しっかりしているがゆえに、「生地が全く伸びない」=「シルエットやカーブに沿わない生地」となり、カーブやステッチがキレイに入れにくくなります。
パッカリング(ステッチ部分に出来てしまう生地のシワ)が目立ちやすかったりします。
少し高級感のあるカジュアル服ブランドでは、そのシワを生かしているデザインのモノも多いですね。
狂気的に縫ってはほどきを繰り返しまして…。何とかこのくらいになりましたー。
上のノーカラーカーゴシャツと比べてください。店長的には、これでもキレイな方です。
袖ぐりと比べても、伸びない生地を使用して、衿ぐりカーブとバイヤステープの縫いの難しさが分かりますか?(←とにかくしつこい!!)
そう、全力で頑張りましたよ。燃え尽きました…。(←アピールもウザい。)
この後、ブログをUPする気力なくなりました…。(←ただのこじつけだろ!)
まぁ他の作家さんの方がもっと上手く縫えるんだろうけどなぁ…。(←確かに!!)
※普通の生地ならこんな風にならないので、ご安心を。
この生地は、パンツなんかに使うと良い生地かなと思います。あと軽い羽織とかね。
みなさんもお気をつけ下さい。生地とデザインのミスマッチ。
今日の教訓
次回は、ビックカラーのサンプルをお披ひろめしますので、お楽しみに♪
(1人でも良いから、ブログファンの方がいると良いな~。)