先日、ドルマンTシャツの記事をUPした時に、長くなりすぎた生地について、【夏Tにぴったりの生地】として公開しました。

ぜひ夏物の生地選びの参考にして頂ければ。

+sew店長の小糸
別記事にしたら、そんなに長く感じない…。(笑)

 

型紙屋が思う”夏のTシャツにぴったりな生地”とは?

ズバリ!40/2天竺です!

 

昔カットソーメーカーに勤めていた時に、10~40代向けのレディースTシャツ用で一番使っていたのが、綿100%の40/2天竺なんです。(40/2天竺←40ばんそうてんじくと読みます。)

40/2とは?

40/2天竺とは、40番手の糸を2本よって作った糸で作ってある天竺生地の意味です。

2本の糸でよってある糸を双糸(←そうし)と言います。1本の糸の場合は、単糸(←たんし)と言います。

最近は、薄手生地だったり、ポリエステル入りだったりで、ちょっと透け感のある薄手のTシャツも多いですが、みなさんが思い描くお店で売られているTシャツは、40/2か20/1くらいの天竺が多いです。

40/2と20/1の生地の厚みについて

40/2と20/1は同じ厚みの生地です。小学生のころの分数と同じで、約分すると同じ数になる場合は、同じ厚みの生地ということになります。

ナチュラル系のお店にある、「厚手のTシャツ」や「ワンピース」に使われているのは、16/2くらいの天竺です。

年齢が上がってくると、100双(←ひゃくそうと読む 100/2の意味)などの、超薄手の生地に総柄プリントした生地なんかも多くなります。

 

単糸と双糸についてちょっと補足

40/2と20/1は同じ厚みの生地です。なのに、40/2をおすすめするのには、理由があります。

単糸と双糸では、生地の安定感が違うので、斜行などに違いが出ます。

生地の段階で安定感が違うので、裁断やミシン縫いの際に伸びやすくなったり、アイロンの際にゆがみやすくなったりするので、完成した際や、洗濯して着用をくり返すとどんどんヨレてしまうので、アパレルメーカーの多くは、双糸を好んで使っていると思います。

(実は双糸より、安定感のある「より方」の生地もありますが、それはまたの機会にお話ししますね。)

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