新作の「ドロップ袖Tシャツ型紙」で袖リブアレンジ
今日は、ふっくらした袖リブアレンジをおひろめします。
袖リブをせまめ(きつめ?)にしたので、袖まくりも普通にできて、着やすいサイズ感になっています。(130サイズ 身長128cm)
裏起毛で作っているので、広がって仕上がっており、袖丈がちょうど良く見えますが、リブ無しの普通袖よりも長い型紙にしています。
このドロップ具合。本当にツボです。何か癒されるんですよね~。
お店の洋服でも、こんなにドロップしている服は少ないと思います♪(たぶん…。)
衿のおさまりがすごいです!
衿ぐりにこだわっているちゃきステですが、この「ドロップトレーナー」は、ファーストサンプル(初めてのサンプル)で、かなり衿が立ちあがって仕上がりました。
上の写真を見てください。(汚い衿ですね~。衿が立ち上がってますよ~っ!)
いつも通りに製図していますが、ここまで汚く上がることは無いので、ちょっとびっくり!(笑)
衿が立ちあがっている原因は、身頃と衿リブの型紙が合っていないためです。
ショルダーやドルマンスリーブは、肩傾斜(かたけいしゃ)の関係で、普通袖と違い、衿外回りの外周や衿ぐりの長さも考えて、しっかり調整していないと、上の写真のようになります。
もしかしたら、ドロップショルダーでも、普通の衿リブと同じ伸縮率の衿を採用してる型紙の方が多いかもしれませんが、立ち上がらない衿にする為には、肩の傾斜や衿ぐりの形によって、衿リブの長さを調整する必要があるんですね。
厳密に言えば、使用生地によっても変える方が望ましいと思います。
(アパレルでは、使用する生地が決まっているので、調整してるところが多いと思います。使用生地を指定できない型紙屋では難しいですが…。)
サンプルの2作目以降は、衿が立ち上がらないように調整してますので、とりあえず見て下さい。
キレイですね~。合印を合わせて縫うだけで、こうなります。(嬉)
縫い方は同じなのに、型紙が違うだけで、これだけ仕上がりに差が出るんです。
ボーダーのファーストサンプルは、かわいいけど、来年以降は着られないでしょうね。(せっかく作ったのに…。)
洗濯したり、着用をくり返すと、この状態からさらに伸びたりするので、衿ぐりはダラダラになるのではないかと。
型紙って、意外とすごい役割してます。
洋服の仕上がりは、型紙でほとんど決まります。
いくら腕が良くても、型紙が悪いと良い仕上がりになりにくいからです。
逆に、腕に自信の無い方でも、良い型紙を使えば、いつも通りに作っても、いつも以上の完成度になったりします♪
結局、今回は「衿をいつもより伸ばして縫うタイプ」になったので、リブ専用のパーツになりました。
この型紙の発売について
この型紙は、+sew basic(プラッソベーシック)というシリーズの初の型紙になります。
+sew basicは、かわいいシルエットと作りやすさをコンセプトに、シンプルなデザインの型紙を、買いやすい値段で販売していく予定のブランドです。
今回は、「ちゃきステと+sewの同時発売」を目指して作業中です。
初めてづくしのことで、このところ、作業量がやばいです。+sewもインスタも、更新が滞りがちですみません!