
※リニューアル前にUPしたブログ記事を再構築して掲載しております。(2018-05-14掲載分)
日よけは暑苦しい?
暑い夏に大活躍する帽子の日よけ。
暑い日でも『とりあえず日よけがあれば大丈夫!』って思っていませんか?
実は、日よけはついていれば良いという事では無いんです。っというのも、夏に不向きな日よけがあるんです。
不向きな日よけとは=ズバリ2重仕立ての日よけです。
ハンドメイドで作る時にも、同じパーツを縫い合わせるだけなので、簡単に作れます。
っが…、実は問題点があるんです。
日よけの問題点…。とは?
それは…。
『暑い…。頭じゃなくて首が。とにかく首の後に熱がこもる…。』
2重なので、かぜを通しにくく、ムレてかなり暑い帽子になってしまうんです。(悲)
ロングヘアの方は、夏に髪を下していると、首の後がすごく暑いですよね?
街中でも、髪をあげて首の後ろを何かで仰いで、風を送っている人、良く見ません?
要するにあの状態です。
ロングヘアーだと、うだるような暑さの時には、ゴムで髪の毛を結びたくなりますもんね。
日よけは1重(1枚仕立て)に限る!
帽子を買う時やハンドメイドする時は、2重の日よけは避けた方が良いですよ~。
かなりスースーの生地を使用すれば風通しはいいでしょうが、それでもその生地の1重の方が涼しそうですしね。(笑)
せっかく作った暑い夏の日用の帽子が、首が暑すぎる帽子になってしまうなんて、こんな残念なことはありませんもん!
1重の日よけを作るのに重要なこと。
この場合、日よけ布の端始末をどうするのかが、かなりのカギです。
2つ折りや三つ折りは、カーブを整えるのが大変なので、却下。

日よけの端っこを、ある程度しっかりさせたい狙いもあって、+sew by ちゃきステでは、バインダー始末にしました。
苦手なバインダーをスイスイ簡単に縫うためには?
バインダーは、バインダー布を一定の巾に調整するのが難しく、ステッチがバインダーから落ちてしまうこともしばしば発生するので、苦手意識のある方の多い作り方です。
アイロンでバインダー布の折り曲げ巾を調整するのもとっても面倒ですし。

っとはいえ、ちゃきステは、そんな難しいバインダーを採用しません。(店長自身が嫌いなんです。バインダー 笑)
じゃあこれを、普通のミシン縫いの感覚で、スイスイ縫えるようにするにはどうしたら良いか?
普通のミシン縫いとバインダー縫いで違う作業というと、「バインダー布の調整」です。
バインダーを縫う時に追加されているこの「バインダー布の調整」をなしにすれば、普通に縫うのと同じじゃないかと。
それならキレイに縫えるんじゃないかと思ったワケです。
どうするのか分かりますか?(ちょっともったいぶる 笑。)
実は、そんな便利な「布の調整をしないバインダーの作り方」があるんです。(学校では教えてくれない大切なことです。笑)
感動するバインダー始末!
初めてこの方法で縫った時、あまりに簡単に縫えたので、本当に感動しました!
布の端(コバステッチ)を縫える方なら、簡単に出来ます。
ハンドメイドは、キレイに縫う方法や道具を知っているかどうかや、その知識がダイレクトに作品の仕上がりに直結しています。
だから、ぜひあなたにも覚えて頂きたいバインダー始末なんです。(他の作品に応用できますしね。)

そんな声も聞こえてきそうなので、コバステッチについて、少し。
コバステッチは、ミシンのアタッチメントがあれば、よそ見しててもキレイ縫えます。(大げさな表現なので、実際は危ないので、手元を見て下さいね。笑)
ちゃきステのサンプルは、すべてミシンの押さえを使用して作っています。(他ごとを考えながら縫ってたりするので、助かってます。笑)
ミシンには、便利なミシン押さえがたくさんあり、仕上がりに差が出るので、縫製工場でも使普通に使っています。

修行じゃないので、手間も時間も考えたら、ぜひ押さえの購入をおすすめします。
特殊なミシン押さえは、プロのニーズを汲んだ製品なので、基本的には、職業用ミシンや工業用ミシン用です。
そのため家庭用ミシン用は見つけられませんでしたが、ミシンの付属品として入っている「裁ち目かがり押さえ」や「オーバーロック押さえ」で、上手く代用することも可能なようです。
かがり用の押さえ=針が左右に動くための押さえです。その押さえで直線縫いすることになるので、針が押さえの上に落ちないように、位置を調整する必要がありますね。インターネット上にも、たくさんの情報がありますので、あなたの環境に情報を手に入れたり、お手持ちのミシン取扱い説明書を読んで、使用してください。(針折れには注意です!)
上の押さえな段付き押さえです。(ソーイング上級者は知っていますよね。)
上はスプリングガイド付き自由押さえです。
上は爪付き自由押さえです。
爪部分は無いですが、押さえの端を縫えば、細い巾で縫える押さえもたくさんありますので、少しご紹介しておきますね。
コバステッチにはどのミシン押さえが良いのか?
実は、ちゃきステには、「段付き押さえ」「スプリングガイド付き自由押さえ」「つめ付き自由押さえ」があります。使用感を比べたかったので、購入して使ってみましたが、使い心地は気になる程の違いはありませんでした。
どれも、コバステッチがキレイに縫えます。とは言え、「どれが一番なんだ?」と知りたい方もいらっしゃるかな?っということで、あえて言うなら、爪付き自由押さえが一番安心感があったかな?と。
段付き押さえは、生地の厚みによって、端が引っかかりにくい場合がありますし、スプリングガイドは生地のあたる部分が細くて若干貧弱です。
爪付き自由押さえは、がっちりホールドしてくれる感じなので、ステッチがずれにくい気がしました。
っが、他の2つも、ミシン縫いする上で、とっても活躍してくれる押さえです。

要するに、生地の端にあてられる部分がある押さえであれば問題ないので、値段の安い段付き押さえを購入して使ってみて、使用感が大丈夫なら、色んな巾の段付き押さえをそろえる感じで良いと思います。
ミシン押さえには、右側にステッチする押さえ・左側にステッチする押さえ・ステッチ巾など、色んな種類があります。
右・左は、生地の置き方を反対にすれば、代用できますが(反対側で縫うのが縫いにくい場合もありますが…。)、いろいろあり過ぎて迷っちゃうかも知れませんね。
ミシン押さえに関して、後日詳しくUPしたいなと思います。(気長にお待ちください。)
日よけのこだわり2
この日よけはバインダー始末やリンゴの皮むきステッチなど、縫い方もさることながら、型紙(日よけの形)自体も縫いやすいカーブに仕上げています。
そう、いくらキレイに仕上がるバインダー始末でも、無理のあるカーブラインだと、残念な帽子になっちゃいますからね。