※リニューアル前にUPしたブログ記事を再構築して掲載しております。(2018-05-08掲載)
ハンドメイドで帽子を作る時に重要なポイントって?
ハンドメイドで帽子を作る時は、つばのステッチって結構重要なポイントなんです。
ミシンの糸調子も丸見えになりますので、何も考えずにステッチすると、すごく悲惨な状態になります。(悲)
下の写真を見て下さい!(気を付けてもこうなっちゃうんですよ~!)
つばの縫い合わせ線あたりを見て下さい。
返し縫いがたくさん発生して、めちゃくちゃ汚くないですか?
ミシンの糸調子が悪い時なんか、最低です!汚くて泣けてきます…。
帽子を作ったことがある方は、同じようなことを経験しているんじゃないでしょうか?
お店で買った帽子に返し縫いはあるのか?
ではお店で売っている帽子はどうなんでしょう?お手持ちの買った帽子を見て下さい。
つばには返し縫いがありません!(よね?)
ハンドメイドソーイングをしている私たちの常識=縫い始めと縫い終わりは返し縫い。
この”返し縫いするのが当然”と思っている常識が、実はつばの汚さを招いています。
私も初めのサンプルでは、返し縫いのオンパレードで、上の写真の様な残念なステッチになってしまいました。
帽子の作り方の多くは、この返し縫いをしてつばにステッチをかける作り方ではないでしょうか?
時にはハンドメイドの常識に疑問を持ってみるということ。
「常識的(一般的)な作り方なら、問題ない。」とは思います。
でもね。嫌なんです。汚いんですよ。仕上がりが。
何時間もかけて作ったのに、汚く仕上がる方法で作りたくないんです。(そんなレシピもイヤだ。←鉄拳みたいな言い回し。 笑)
子供がかぶった時に、やっぱり気になるんですよね。
で、結局タンスの肥やし並に使わなくなって忘れ去られる帽子達…。
『私はステッチがうまくできないんだ…。』と落ち込んでみたり…。
ちゃきステのコンセプトって何だっけ?
問題を解消して、出来るだけ簡単な作り方にアレンジした型紙を販売するが、ちゃきステ型紙のコンセプトです。(正確には、コンセプトの1つです。)
この帽子型紙も、このコンセプトにのっとって、
『きっと作り方で解決(または緩和)できるはずだっ!』
と意気込み、どうしたらハンドメイドで返し縫い無しで縫えるのか、作り方をじっくり研究してみました。
かっこいい型紙モニターさんの作品コンセプトって何だっけ?
写真は、お店で売っている帽子よりもかっこよく仕上げてくれたDEEP HAPPYさんの作品です。
写真は切れていますが(すみません)、どこにも返し縫いが見えません!
つばステッチの返し縫いが見えない理由
秘密は、リンゴの皮むき。
このステッチは、輪っか状のステッチを複数縫うのではなく、1本のステッチで出来ています。
返し縫いは、縫い代の中に入ってしまう部分のみなので、全く見えません。
常に前に進んでステッチするので、縫い目が安定します。キレイです♪(返し縫いは1度だけ。)
ただし、一度ステッチが始まると途中でやめられません。最後まで縫うしかなくなります。(笑)
単純計算で、頭回り60cmの場合で、7周ステッチを入れるとしたら、60×7=420cm。4m20cmも縫う事になります。
ひたすら縫うので、ステッチ好きの人にはたまらない時間だと思います。(笑)
ステッチ嫌いの私でも、キレイな縫い目が続いていくので、ミシン縫いの時間は長いですが、そんなに苦じゃありません。何よりステッチが完成した時の解放感ったらないんですよ~。
ぜひあなたに縫って体験して欲しいんです。このステッチを。
この帽子型紙を手に入れれば、ステッチの入れ方を他の帽子でも応用できるのも、ちょっとお得な感じですよね。
帽子型紙のこだわりはたくさんありますので、また次回お伝えしますね。