「しつけ糸とは?」「しつけ糸はどんな時に使うと便利なの?」 そんな疑問を持っている方へ向けて、型紙屋が洋裁用語集の「しつけ糸」について、詳しく解説しているページです。
しつけ糸とはどんな糸?
手縫い用の糸の種類の1つ。
使用シーン
- 布同士がずれないための仮縫い
- 生地の裁断時
- ボタンホールやポケットの位置付け
- 両面に位置付けするため
- チャコペンが見えにくい時の印付け
- スーツやコートの形を正しく整える
既製服では消費者の手に渡る際に、ポケットやベンツにしつけ糸は残したまま納品されます。シルエットを美しく見せ、型崩れを防ぐ目的です。
しつけ糸は後から取り外すことを前提に考えられた糸なので、本縫い用の使用には向いていません。
しつけ糸は白木綿糸が一般的ですが、カラー糸も販売されています。色が付いていないものが白毛(しろも)、色の付いたものは色毛(いろも)と呼ばれ、色毛は白毛を染めたものです。糸の強度や伸縮性に大きな違いはなく、カラーでも色落ちの心配もなく、アイロンをかけても問題はありません。生地のカラーなど、用途に合わせて色を選ぶことができます。
販売されているのはカセ状のものや、カード巻きタイプ、コーン巻きタイプがあります。カセ状のものは使い始める前に、まずヨリを戻して、絡まないように事前準備をしてから使います。
カラ―しつけ糸・色毛(いろも)